CLOTHING
PETER BLANCE
今年もPETER BLANCEよりリアルシェットランドセーター。
もちろんシャギードッグ仕様ですが、今回はベースをミックスで作りました。
ミックス特有のムラ感がシャギードッグの風合いをより立体的に見せる。
上品です。
原毛の調達から仕上げまでのすべての工程をシェットランド島で行う本物のシェットランドセーターは
今では本当に貴重な存在。
素材感であったり作りの良さというものは、表面的なデザイン性よりも
後ろ側に隠れてしまうもの。
いつでも「ファッション」であること以前に「洋服」としての本質的な要素を大切にする必要がある。
”それ風”な洋服が安価で手にいれられるようになった世の中だからこそ
クラシックでベーシック、 ”本物” が異彩を放つのです。
年を重ねるとともに、上質を理解していきたいものですね。
JAMES LOCK : DeSoto Model -LOVAT TWEED-
スコットランドが誇る老舗ミル LOVAT Mill(ラヴァット ミル)の最高品質ツイード「KIRKTON TWEED」の服地バンチからセレクト。
LOVATの服地は1868年から100年以上の伝統を受け継いで織り続けられている
ブリティッシュウールを使用した本物のツイード。
ビスポークの世界でもツイードといえばココ。世界一の品質だと言われています。
LOVATの物作りの原点は繊細な色合いを生み出しているトップ染めにあります。
創業者であり、貴族であったLOVAT氏が1900年にアフリカとの戦争で自身の兵士を守るために
自然色を5色選び羊毛を綿の状態でトップ染めし、撚糸された糸を織り上げた迷彩服を兵士に着せたところ、
戦死者が激減し、その戦争を勝利に導きました。
それ以後、現在に至るまでLOVAT色として記録されており、
そのLOVATカラーから現在の軍服のカラー「カーキ色」が生まれたとも言われています。
ミリタリーと英国服地の意外な繋がり。
今回LOVATの服地をセレクトしたのは、まさにミリタリーとの相性です。
500g/mの硬くて超ドライタッチな質感でありながら
上品さをも感じる。
永く愛用する事で経年変化も望めるしっかりとした生地です。
カラーリングはグリーンベースに、よく見るといろんな色が混ざってます。
まさに英国カントリーの自然の色そのままといった雰囲気です。
是非店頭でご覧ください。
MONTESARO : DeSoto Model.
「MONTESARO」
1986年、ナポリ郊外に設立。
創業当時から伝統的なCAMICIA NAPOLETANAを頑なに守り続けてきました。
親から引き継いだ現当主はアルフォンソとピエトロの両氏。
『古き良きナポリスタイルのシャツを後世に伝えるのが、私たちの第一の使命である。』
『肌に近いほど、上質なモノでなければならない。』
彼らはこの2つの信条を貫き通すため、今でも量産体制をとらずに熟練した職人たちの手仕事で、
一枚一枚時間をかけて仕立てていきます。
生地は上質なイタリア製のものだけを使用し、
裁断は生地の柄合わせを完璧に仕上げるために全て手裁断。
縫製に関しては10箇所に及ぶ工程を、一針一針手縫いで仕上げています。
人の動きの中でテンションがかかるバックヨーク、袖付け部分には
計算され尽くした量のギャザーをよせて、体の動きに沿わせます。
ボタンホールまで全て一針一針手縫いで仕上げており、さらにボタンホールに使う糸自体を一度解いてから
使用しているという拘り。
ミシン縫製の強度が必要な部分と手縫いの程よい甘さがもたらす、最高の着心地。
伝統を重んじながら”完璧”を追求した彼らのシャツは
時代を超越した普遍的な美しさを纏っています。
そんな一流のシャツブランドに作ってもらったDeSoto Model。
シャツがもともと下着だった時代のオールドタイプなシャツがデザインベース。
長めの着丈にラウンドした裾、スタンドカラーにツインラウンドカフ仕様、
英国的クラシックシャツをナポリの技で形にしたという感じ。
生地はイタリア製のコットンフランネルに白蝶貝の高級シェルボタン。
ザンパテ・グリアートと呼ばれるイタリアンクラシックならではのボタン付けは
ボタンホールに掛けやすくするための心くばり。
細部まで着る人の事を考えた素晴らしいシャツです。
是非、店頭でご覧下さい。
JAMIESON'S : DeSoto Model.
JAMIESON'Sに別注したDeSoto Model。
今回も数百種類の織り柄やカラーパターンから厳選し、作ってもらいました。
1893年創業のシェットランド島最古のニットメーカーであるJAMIESON'Sは
リアルシェットランドウールだけを使用し、染色は伝統的な草木染めを用いています。
染料はダンジィー・ヤロー・ラグウッド・ラマニナといった植物や
茜や藍(インディゴ)などの、天然素材だけで染色されています。
シェットランド島伝統草木染めを用いるのは、世界で唯一「ジャミーソンズ」だけ。
天然素材だけで染色されたシェットランドウールは、特有の温かみと英国クラシックらしい
独特の風合いを生みます。
今季DeSotoの提案は、ヴィンテージミリタリーと英国クラシック。
英国のミル(生地メーカー)がミリタリーウェアのために生地を作っていたヒストリーがありますが、
自然環境に違和感なくウェアをカモフラージュさせるために、意図的に天然繊維、天然染料を用いて生地を生産していました。
天然素材や天然染料に重きを置いたJamieson'sは、ミリタリーウェアとも自然と調和します。
歴史の詰まった最高峰フェアアイルニットメーカー「Jamieson's」。
是非、お試し下さい。
Johnstons & pantherella
1937年創業、英国の高級ソックス専業メーカー「Pantherella」からは毎シーズン恒例のヴィンテージコレクションより
スーパーファインメリノウールシリーズの入荷。
"Hand Linked Toe"と呼ばれる、つま先の閉じかがり仕上げを全て手作業で行うパンセレラ。
使用される糸はスーパーファインメリノ・カシミア・シルク・エジプト綿等の選りすぐった品質のモノだけを
使用し、自社独自の仕様で撚られています。
履き心地は言うまでもなく"最高"。
そして、カシミアといえば「Johnstons」。
ジョンストンズからは、新色のミリタリーカラーのカシミアニットキャップとニットグローブが入荷。
カラーと相まって軍手みたいな風貌ですが、高級カシミアってとこが良い。
レザーグローブになるとスタイルによってはカッコつけ感が出ちゃいますからね。
英国服地を使用したストールも入荷してます。
どれもジョンストンズが誇る最高品質のカシミア100%仕様。
今冬は、英国のクラシックカントリー調な服地とミリタリーヴィンテージの相性の良さが妙に気になります。
英国テーラーと軍服が歴史的に関与している事は有名ですが、英国の服地メーカーとミリタリーの繋がりにもヒストリーがあります。
今後の商品入荷とともにお話ししていきたいと思います。
**3周年**
この度、2017年9月13日でDeSoto CLOTHING COMPANYはOPEN3周年を迎えました。
これもひとえにお得意様及び皆々様のお陰と心より深く感謝いたしております。
これからもDeSotoらしさを大切にし、
自信を持ってオススメできる洋服やスタイルをご提案させて頂きたいと思っております。
今後ともより一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
4年目もよろしくお願い致します!
DeSoto CLOTHING COMPANY
猪股健太郎 ・ 猪股ゆかり
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This is the Classic...
近頃、世の中のファッションにクラシック回帰の傾向が見えてきました。
大量のモノにあふれた混沌とした現代に、何か自分のマインドを支えてくれるような”確かなモノ”を求めているように思います。
単品で見ると、クラシックなモノはシンプル。
必要以上のデザインは無いし、洋服単体が主張しすぎるような個性は持っていない。
だからこそ纏う人の個性が表に現れる。
スタイルってそういうモノ。
クラシックとは古典的という意味の他に、最高クラス、一流、という意味もあるみたいで、
歴史に裏付けされた揺るがない品質が魅力。
"This is the Classic"
是非。