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thinking about lately
長らく滞っていたコラム、久々に綴ってみます
というのも なんだか最近
ちょっと口を閉ざしていたいムードでした
語れば語るほど 嘘っぽかったり安っぽかったり
底が知れたり天井が見えたり
文章や言葉に出すと
真に思っている事や伝えたい事からジワ〜っと遠ざかっていく感覚があったんです
モノは言いよう 後付けでなんとでも言えちゃうよね って感じで俯瞰で見ていました
で 肝心な今何を思うのかってところなんですが
結局 ちゃんとしなきゃねって
混沌の中
ちゃんと見て
ちゃんと感じて
ちゃんと選んで
ね
底無し沼と青天井
my style.
もうそろそろLES LESTONにお願いしているシャツが上がってくる頃です。
詳細は入荷後に[CLOTHING]の方で書きますね。
近頃は視力が落ちたせいか、レンジファインダーでバチっとピントを合わせたつもりでも全く狙ったところにピントが合わない。
その対策として、ダサくて全く使っていなかった電子ビューファインダーを取り付けてますが
何故かしっくりきてる。ピント合わせは楽だし、何より見た目のドレスダウン感が気に入ってる。
今気分なカラーリングのクライミングロープで自作したストラップや、ピスタチオカラーのトリヨンに交換した張り革、やすりで削って無理やり見せた真鍮の地金も、
"ある意味センスの悪い" = "こなれ感"として、マイスタイルのおもちゃになってる。
これが"正解"だとは思ってませんが、
洋服も時計もカメラも車も、質が上がればラグジュアリーとして気障な一面を覗かせる事になる。
それをどのような方法でセンスに変換するのかが重要で、それが昨今の風潮ではカラーリングに起因している要素が強いのかなって気がしています。
とはいえ、色数の少ないシンプルで上質なスタイルにも同時に惹かれています。
とりあえずシャツお楽しみに。
transcendence
決して芸術活動をしている気はありませんが、アートスピリット(芸術の精神)は哲学のようにあらゆるものに通ずる。
クリエイティブな思考の持ち主にとってこの原理は重要な根幹をなす。
あれかこれかと分断するのではなく、あれもこれもとあらゆるものを偏見なく同等に扱い
取り込んでゆく姿勢にこそ、新たな価値を生む可能性が秘められている。
ここまでは、編集人にとっては至極当たり前の事。
続いて、トランセンデンス(超越)によってあらゆる要素が結合される事を創造と呼ぶのであれば、
この超越の度合いがクオリティや格の違い、即ち"本物"になるかどうかの采配を振るうことになる。
芸術の本質が専門知識ではないとしても"超越"に起因する一つの役割を担っている事は確か。
知識と経験値、それらによる潜在意識が生み出す直感、全てが最終地点に現れる。
考えることは人間の特権。
Richter
今、東京近代美術館でリヒターの展示、現代美術館の方でプルーヴェの展示が行われています。
出張のタイミングでどちらも見てきました。10月くらいまであってるみたいですよ。
やはり直に見ると情報量が全く違いますね。感じるインスピレーションの濃さも。
画面越しや紙媒体では決して伝わらないマチエール、その場の空気、肌感、嗅覚。
目だけではなく体全体で感じる事こそが経験値として身になるという事を再認識できました。
今やどちらもそれぞれのジャンルで大人気ですし、今更ここで内容について何か語ろうなんて思いませんが、
前情報抜きにして見てもやはり"本物"だと感じさせる説得力がある。
メジャーだとかマイナーだとか、マスとかコアとか、そういう事はもうね。
オリジナル、リプロ、そんな事もさ。ね。
僕らがカッコいいと思い惹かれるもの、そして追いかけるのはいつだって"本物"。
inspiration
あ、なんかドリスっぽい。
先日伺った、とあるリゾートホテルで天井の一角をパシャリ。
"視覚的な説得力は論理を圧倒して雄弁である。"
好きな作家の本からの引用です。
知ろうとする素人、私は今日も成長の途中。