CLOTHING
2021〜
Post modernism.
ちょこちょこと、また届きました。
ソット・サスやメンフィスの活動からのインスピレーションで展開されたシリーズ。
このメンフィスデザインが位置付けられるポストモダニズムは、
"端正で無駄がなく洗練された機能的デザイン" が持て囃される現代においては真逆の要素と言っていい。
私が尊敬しているデザイナーも、
「デザインの思想が、ある世代から次の世代へと受け渡されて行く過程に起こったひとときの騒乱。
一つのデザイナー世代の老いを象徴する出来事にも見える。」
とまで言っている。
面白い。
モダンデザインを追求してきた時代の流れの中で、そしてプロダクトデザインという括りの中では
確かにこの評価で間違ってはいないのでしょう。
ただ、これはソット・サスをはじめ数々のビッグプロダクトデザイナーとして
実績を残しているベテランたち自身がこの遊戯性に満ちた世界観に溺れているわけではなく、
自身の経験の中でモダニズムの可能性と限界を見切った上で確信犯的にデザインを遊んでみせた。
つまり、おじいちゃんデザイナーたちの
"洗練された冗談" なのだ。
この冗談が隙を与え、余裕感や面白みが見えてくる。
きっとこのアイウェアに惹かれたのはそういった部分を孕んでいるからだ。
何でもかんでも本気じゃ面白くないってこと。
僕らの世界(ファッション)には不可欠な要素だ。
ヴィンテージフレームも良いですが。
こういうものがきっとスタイルにセンスと余裕を与えてくれる。
と思います。
¥48,000+Tax