CLOTHING

『MONTESARO』より今季もDeSotoモデルのシャツ入荷しております。
今季はリネン素材でオーダー致しました。
肌触りも抜群に良いイタリア製ブラックリネンに、ブラウンボタン。
ロングポイントのレギュラーカラーに今回は表前立て仕様にして、少しラフに仕上げています。
夏は肌に直接一枚でサラッと着て頂きたいです。
Tシャツ一枚でいるより涼しいですよ。
MONTESAROのブランド説明は何度もしていますが、ナポリのシャツについて少し書きたいと思います。
まず、MONTESAROの作りに関しては言うことなし。
シャツは全て、量産体制をとらず熟練した職人たちの手仕事によって、時間をかけて仕立てられます。
生地はもちろん全て手裁断。
縫製は10箇所に及ぶ工程を一針一針手縫いで行います。
人の動きの中でテンションがかかるバックヨーク、袖付け部分には計算され尽くした量のギャザーをよせて体の動きに沿わせるように仕上げられ、
最高の着心地を生み出していきます。
日本人は、そういったディテールに固執する方が多いですが、あくまでも「着心地を良くする」ための仕様に過ぎません。
フルギャザーだから、手縫いで仕上げられているから、生地が最高級だからと言って、着心地が悪ければそれは良いシャツとは言えないのです。
MONTESAROをはじめ、最高のシャツと言われるNAPOLIのシャツブランドは
長い伝統と経験の中で、一つ一つの工程において行われる作業の全てが計算し尽くされた仕事です。
例えば、バックヨークのギャザーの分量一つにしても、どれだけの分量を寄せるのがベストなのか、
仕事の数をこなしていく中で研究を重ね、生まれる数値なのです。それもセンチ単位ではなくミリ単位での話です。
それがバックヨークだけじゃなく全ての工程にあるとしたら、どれだけ深い世界なのかと考えさせられます。
ナポリの職人たちは、生まれながらに職人。
物心つく頃には針を持たせられ、針仕事をするのが当たり前。
友達とどちらが早く縫えるか、綺麗に仕上げられるか、なんてことを競いながら幼少期を過ごし、
針が6本目の指のように思えるほど、感覚が研ぎ澄まされてゆくのです。
そんな子供に針仕事を教える親もまた幼少期から針を手に経験を重ねた職人。
生粋の職人が何代にも渡って引き継いできた技術は、そう簡単に真似できるモノではないと思います。
そんな伝統から生まれるナポリのシャツ。
もうプライス以上の価値があるのは言うまでもないはず。
大人の方にこそ、着心地の良い本当に上質なシャツをさらっと自然に着こなして頂きたいです。
まだ経験したことがない方、是非店頭でお試し下さい。