CLOTHING

本物のシェットランドセーター『PETER BLANCE』が入荷してまいりました。
説明が長いですが、是非最後まで読んでみて下さい。
『PETER BLANCE』(ピーターブランス)氏は1874年にスコットランドの北方に位置するシェットランド島に生まれ
のちにシェットランドセーターを初めて生産し、世の中に紹介した人物。
シェットランド島は、一年中雨風の多い気候で、これらに耐えうる強く暖かい羊毛を持った羊が、昔から数多く生息する島でした。
そこの住民達は寒い海で働く主人や息子達の為に、古くからセーターを編んでおり、
ピーターブランス氏はその家庭で作った毛織物を加工販売する事業を1900年初頭に開始しました。
その毛織物はイギリス本土を始め、ヨーロッパで大変好評になり多くの職人を抱えるようになりました。
ブランドとしてのPETER BLANCEは1923年に創業。
伝統的な製法を頑なに貫き、ハンドニッティングにより現在もなおシェットランドで生産される本物のシェットランドセーターです。
原毛の手配から生産までの全てを一貫して現地シェットランド島で行っているメーカーは、実際にはピーターブランスを含めごく一部のメーカーのみです。
このピーターブランスのセーターの特徴といえば、何と言っても上質なシェットランドウールを使用したニットにアザミという植物の棘で表面を
ふわふわに毛羽立たせているシャギードッグ仕様。
この技法はもともと、ニットを長く着込む事で生まれる毛玉などがニットの目に詰まり保温性が高まるという先人たちの知恵から生まれたもので
それを初めから加工しているものがシャギードッグセーターという事になります。
ムク犬を連想させるその風貌からアメリカのJ.PRESSがそう名付けたという話はとても有名ですね。
現在でもアメリカのJ.PRESSでは名品中の名品として定番ラインナップとなっています。
他にも、ケネディ大統領をはじめ、数多くの著名人にも愛されていたクラシックなニットとして評価されています。
作りに関しては、申し分なく丁寧で、脇に継ぎ目の無いシームレスで編み上げる伝統的な製法により柔らかで快適な着心地を生み出しています。
さらに、編み上げた段階でボイルド(熱湯に通す)することにより縮みで目地を密に仕上げ、丈夫で保温性のあるニットを完成させています。
最後にシェットランドウールの特徴として外せないのが発色の良さ。
色味のあるカラーは、シャギードッグセーター独特の風合いにバッチリ馴染む大きな魅力となっています。
これだけ、しっかりとしたバックグラウンドと品質を併せ持つ魅力の詰まった本物のシェットランドセーターは、体感しない訳にはいきません。
ブルックスブラザーズのボタンダウンの上からシャギードッグ、なんて王道も良いですが
もう一歩深く、ナポリのハンドメイドシャツにシェットランドシャギードッグなんてのはいかがでしょう。
最高でしょう。
表面的なデザインももちろん重要ですが、どんな天才デザイナーでも作れない歴史を纏ったウェアというのは、
そのモノにしかない独特なオーラが漂っています。
より良いものを追求して、体感しながら大人になってゆくのです。
その繰り返しで良いモノやコトを見極める事ができる本当にカッコイイ大人になれるのでは。
少し高くてもちょっと背伸びをしてそれを体感できれば、もっと大きなモノを得ることが出来る気がします。
なんて事を思ったりして。
PETER BLANCEのシャギードッグセーター。
是非、体感してみて下さい。