CLOTHING
g.abo
ブランド名である「g.abo」(ジ・アーボ)は、現ブランドの党首を務めるGIANFRANCO氏とGIUSEPPE氏2人の頭文字である「G」と
イタリア語でスーツを意味する「ABITO」に由来し、名付けられました。
前身は、1950年に2人の祖父がナポリで創業したサルトリア。
祖父はナポリのサルト協会のメンバーでもあり、オールハンド(丸縫い)を専門とするサルトリアでした。
祖父のサルトを受け継ぎ、1994年に必要な設備を導入し工場を設立。
「Loro Piana」や「Stefano ricci」を始めトップクラスのメゾンの下請けとして十分な実績を積んだ後
その仕事のクオリティを高く評価され、満を持して彼らが立ち上げたブランド。
今回生地から選びオーダーさせて頂いたDeSotoモデル2型。
シングルとダブルで1型ずつ作りました。
まず、このブランドの凄さは、ナポリの職人の手仕事を良心的価格で体感できるとこ。
良心的価格と言っても決して安い値段とは言えませんが、物と値段のバランスを考えるととても良心的。
全ての工程がハンドで仕上げられるスミズーラ(オーダーメイド)のジャケットで、ナポリの有名ブランドになると
ジャケット1着で50万円オーバーなんて事はこの世界では普通の話。
そんなスミズーラのジャケットと今回のジャケットをプライスだけで比較することはできませんが、
今回のg.aboは10万円代後半。
マシンメイドのジャケットであればこの価格は高いですが、
g.aboのジャケットは着心地に影響を与える箇所全て、外から見える部分全てをハンドで仕上げています。
例えば、ラペルのフラワーホールやボタンホール、ステッチやゴージのハシゴ掛け、袖付けなど、かなりの箇所がハンドで仕上げられています。
ハンドの工程数だけで良いジャケットと判断するのはナンセンスですが、着れば良いジャケットなのかどうかは分かって頂けます。
手縫いの甘さでしか表現できない軽くて柔らかな着心地とリラックス感はナポリジャケットの特徴。
英国ジャケットとは違った雰囲気を楽しめます。
ナポリジャケット、避けては通れません。
ドレス、ワーク、ミリタリー、ウエスタン、色んなスタイルで。