COLUMN

2021-05-17 17:26:00
No need to categorize.

僕らの仕事は"編集"という作業が要。
この"編集"という作業は、単に色や形のコーディネートとか見た目のバランス、素材の組み合わせといったモノとは少し違う。
モノの歴史や背景とか何年代のディテールとか、ヴィンテージ系に見られる情報の類とも違う。
違うと言うより、それだけでは無いと言った方が正しい。
対象の物を深く知るという事は当たり前ですが、もっと人間的で根本的なエレメントについて
より深く知る事でそのモノが持っている"空気感"を感じるようになってくる。
その空気感の中で起こる調和やコントラストによってモノの魅力が掛け算方式で最大限に引き出されたり、新しい価値観が生まれたりする。
とても抽象的ですが、分かる人には頷ける話です。
この話にカテゴリーは存在しません。
振り幅があればある程コントラストは強大。その大小のコントロールも編集の範疇です。

編集というものは業界側の話のようで実は皆がやっている事。
自分が直感で良いと思ったものを購入し、自分の持ち物と組み合わせる。
そこに疑問と追及が加われば良い。
「なぜ、自分はこれが良いと思ったのだろう」と深掘りしてゆく事は自分自身を知ることに繋がる。

流行やカテゴライズ、既に誰かが作った価値観や情報に惑わされず、自分の感性を信じて物を選ぶ。
経験が重なり、そこにこそ個性が生まれる。。。のでは。

と考えながらゴロゴロする近頃。


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最近、"空気感"というワードから辿り着いたこの本は建築家であるペーター・ツムトアの「アトモスフィア(空気感)」 。
建築家ならではの思慮深い考察で空気感・雰囲気は何からきているのかという問いに解を見出します。
素晴らしく美しい本でした。