COLUMN

2020-04-30 12:50:00
synergy effect.


例えば 映画「Phantom thread」でダニエル・デイ=ルイス演じるオートクチュールの仕立て屋レイノルズが
毎朝のルーティーンで南部鉄器のような中国茶器でお茶を飲むシーン。
洗練されたメゾンよろしくオフホワイトを基調としたビクトリア調の内装と中国茶器のコントラストは
まさに異種の掛け合わせによってこそ得られるテイスト(スタイル)。


例えば、アイリーン・グレイの初期作品に見られる漆塗りの家具たち。
フレンチミッドセンチュリーのモダンな世界に映る漆の艶は日本や中国で見るそれとは一線を画す魅力がある。



例えば30年以上エルメスのウィンドウディスプレイを手掛けたレイラ・マンシャリがクロコダイルを贅沢に使用したいくつものバッグを魅せたウィンドウディスプレイ。
日本の鎧とクロコダイルの鱗をリンクさせて表現したそのディスプレイ作品は圧巻。


と、挙げればキリがないが
今回の画像に写るアガベの繊維で編んだバッグで言えば、
座面が籐で編まれたピエールジャンヌレのオフィスチェアとか
同じようにラタンで座面が編まれたトーネット社のコルビュジエチェアとか。
仕立て服に身を包んだフランスのデザイナーたちがこれらの椅子に座っている姿そのものが
このシナジー効果に近しいように思う。
ファッションの世界でこの異種の掛け合わせというものは何ら新しいモノでもない。
というかむしろそれが楽しみと言っていいほどのベーシックですが、
微妙なニュアンスの違いから生まれる新たな相乗効果を求めている。


メキシコのアガベバッグ、あと少し在庫ございます。

単純にハズしでこういうのどうですか的な感じの提案ではなくって
もっと、コレじゃなきゃって感覚に近い。
“ お洒落なセレクト ” というより “ 粋な選択 ”  。

ある種のクラシック。