DeSoto CLOTHING COMPANY

COLUMN

NAPOLI

2018 / 07 / 10  17:31
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ナポリのサルトにDeSoto Modelとして製作してもらった手縫いジャケット、
今回は既に完売しています。
また作るので買い逃した方は是非、次の機会に。

今日はナポリジャケットについて少し。
もともとはスミズーラといって英国で言う所のビスポーク、客と話しながら体を採寸し、そのたった一人のために好みの1着を仕上げる事を信仰としています。
今季DeSto Modelの製作を依頼したサルトも同様。
物心ついたころから針を手に、生き抜く術として技術を身に付けた生粋の職人たちが一針一針時間をかけて仕立てたモノ。

彼らが仕立てた服には手縫いがゆえの不完全さがあります。
マシンを用いて生産効率を高めた廉価版ナポリジャケットでは出せない味がある。
その不完全さは決して欠点ではなく、むしろ長所。
1着1着同じモノが仕上がる事は無いし、
職人の上機嫌も不機嫌も全て含めて、
一人の人生の50時間〜60時間を背負っているという事。
大量生産された服は何も語らないけど、
サルトリアの洋服には心がある。
職人のエネルギーが服に宿っているのです。

DeSoto Modelのジャケットはお客様からすると既製服という事になりますが、
私の立場から言わせてもらうと、
DeSotoの好みでDeSotoのためだけに全て手縫いで作られた紛れも無い本物のスミズーラジャケットです。
また良い生地探して作ってもらいますのでお楽しみに。

 


これも「高級」な世界ですね。